2025年度当初予算
6532.0億円
2024年度執行: 3059.6億円
事業の目的・概要
事業の目的
最終学歴によって平均賃金に差があり、また低所得者世帯の子供たちほど大学等の進学率が低い状況を踏まえ、低所得者世帯の学生等を対象に高等教育費の負担軽減を行うことで、家庭の経済状況にかかわらず大学等への進学・修学を断念することがない社会を構築し、貧困の連鎖を断ち切り、格差の固定化を防ぐ。/また、理想の子供数を持たない理由に「子育てや教育にお金がかかりすぎる」ことを挙げる割合が高いことを踏まえ、特にその負担軽減が喫緊の課題である高等教育費の負担を軽減することにより、子供を安心して生み、育てることができる環境の整備を図り、我が国における急速な少子化の進展に対処する。
現状・課題
住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生等を対象に授業料等の減免と給付型奨学金の支給を併せて実施する「高等教育の修学支援新制度」を開始し、令和6年度は、約35万人に対して支援を実施した。住民税非課税世帯の進学率は、本制度開始以降上昇傾向であるが、全世帯平均進学率とはまだ差がある。/また、理想のこども数を持たない理由に「子育てや教育にお金がかかりすぎる」ことを挙げる割合は引き続き高く、特に理想のこども数が3人以上の夫婦においてその割合が顕著である。
事業の概要
「大学等における修学の支援に関する法律」(令和元年5月法律第8号)等に基づき、住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生等に対して授業料等の減免と給付型奨学金の支給を併せて実施することにより、大学、短期大学、高等専門学校(4・5年生)、専門学校への修学に係る高等教育費の負担軽減を実施してきたところ、令和6年度から、引き続き住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生等への支援は着実に実施しつつ、こども3人以上を扶養する多子世帯や私立理工農系学部・学科に通う、中間所得世帯の学生等に対して対象を拡充した。さらに令和7年度からは、多子世帯の授業料等無償化を実現し、多子世帯の学生等は所得制限なく支援の対象となっている。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 6532.0億円 | - |
| 2024年度 | 5437.7億円 | 3059.6億円 |
| 2023年度 | 5310.6億円 | 3087.7億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A文部科学省
3058.7億円
補助金の交付
文部科学省
配分先ブロック C学資支給金補助金
1528.3億円
給付奨学金の支給
独立行政法人日本学生支援機構
配分先ブロック D授業料等免費交付金
1361.7億円
授業料等の減免
日本私立学校振興・共済事業団
国立大学法人琉球大学
独立行政法人国立高等専門学校機構
国立大学法人大阪大学
国立大学法人九州大学
国立大学法人鹿児島大学
国立大学法人岡山大学
国立大学法人弘前大学
国立大学法人新潟大学
国立大学法人愛媛大学
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)128.7億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
配分先ブロック E授業料等減免費負担金
168.8億円
授業料等の減免
東京都
大阪府
福岡県
北海道
愛知県
神奈川県
沖縄県
宮城県
兵庫県
京都府
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)52.3億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック B厚生労働省
9,470万円
補助金の交付
厚生労働省
配分先ブロック F授業料等減免費交付金
9,470万円
授業料等の減免
独立行政法人国立病院機構
独立行政法人労働者健康安全機構
独立行政法人地域医療機能推進機構
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
執行率が低調のため、要因を分析の上、執行方法の改善等を検討すること。
事業所管部局による点検・改善
本制度は住民税非課税世帯及びそれに準じる世帯の学生等への授業料等の減免と給付型奨学金の支給による支援を通じて高等教育費の負担軽減を行うことで、大学等への修学・進学の機会を確保し格差の固定化を防ぐとともに、こどもを安心して生み、育てることができる環境の整備による少子化の対処につなげるものである。本制度開始以降、のべ約160万人に対して支援が行われたが、支援の効果の一つとして、住民税非課税世帯の進学率が制度開始前の40%と比べ63%と23ポイント上昇しており、上記の目的に対し効果があるものと考えられる。また、令和6年度からはこども3人以上を扶養する多子世帯及び私立学校の理工農系学部・学科に通う中間所得層世帯の学生等に支援対象が拡充され、さらに令和7年度からは、「大学等における修学の支援に関する法律の一部を改正する法律」(令和7年法律第17号)等に基づき、多子世帯に対する大幅な支援拡充が行われ、多子世帯の学生等は所得制限なく支援対象となることから、引き続き、国費投入の必要性があるものと考えられる。なお、短期アウトカム指標の「高校3年生のうち、給付型奨学金の予約採用に申込んだ者の割合」の分母について見直しを検討したが、上記のとおり令和6年度以降、支援対象となる学生が中間所得層まで拡充していることから、分母を非課税世帯等の支援対象世帯の高校3年生とすることが適当ではないと考え、現状のままとする。
改善の方向性
非課税世帯の進学率については、制度開始後上昇傾向にあるが、全世帯の進学率と比較して差があることや理想のこども数を持てない理由に教育費の負担を挙げ割合が引き続き高くなっている状況を踏まえ、高等教育費の負担軽減を着実に進めるとともに、実施状況や効果を検証し適切な見直しを行ってまいりたい。
所見を踏まえた改善点・反映状況
本制度においては、非課税世帯等の高等教育進学率が全世帯進学率と同じ水準まで向上することを想定し、対象となり得る学生等の全員が支援を希望した場合でも対応できるよう、十分な予算を確保している。他方で、住民税非課税世帯の進学率が、全世帯進学率と同様の水準までは達していない、支援対象となる学生等に制度の情報が十分に届いていないことなどから、執行状況が予算額に満たない状況にあるものと考えており、引き続き本制度の周知に努めるなど制度の着実な利用に努めてまいりたい。
成果指標・目標値・実績値
高等教育の修学支援新制度の申込み割合の増加
測定指標:高校3年生のうち、給付型奨学金の予約採用に申込んだ者の割合
定量的な目標値・実績値は確認できません
低所得世帯の学生等が経済的な理由で進学・修学を断念することのない社会の構築
測定指標:住民税非課税世帯の進学率2023年度目標値:80%
定量的な目標値・実績値は確認できません
低所得世帯の学生等が経済的な理由で進学・修学を断念することのない社会の構築
測定指標:多子世帯や低所得世帯を対象とした大学等授業料の無償化の認知率
定量的な目標値・実績値は確認できません
格差の固定化の防止
測定指標:高等教育の修学支援新制度利用者の就職・進学(内定)率
定量的な目標値・実績値は確認できません
我が国の少子化トレンドの反転
測定指標:理想のこども数を持たない理由として「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」を挙げる夫婦の割合
定量的な目標値・実績値は確認できません
質の高い教育が行われることを制度として担保するため、対象となる教育機関に教育面と経営面の要件を課しており、これらを満たす教育機関数を増加させることで学生が全国的に利用可能な状況にする。
測定指標:機関要件に適合した大学・短期大学・高等専門学校・専門学校数※申請状況に併せて確認要件の確認を行うことから、活動見込の算出は不可能である。※公立大学・短期大学・高等専門学校・専門学校数は除く[単位: 校]
年度別データを表示(2023〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 2861.0 | 2902.0 | 101.43307 |
| 2024年度 | 2902.0 | 2884.0 | 99.37974 |
| 2025年度 | 0.0 | 2842.0 | - |
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
独立行政法人国立病院機構
授業料等の減免
7,230万円1費目 ▾
独立行政法人国立病院機構
授業料等の減免
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 交付金 | 7,230万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。