2025年度当初予算
4.1億円
2024年度執行: 4.3億円
事業の目的・概要
事業の目的
本事業は、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染や立入規制により、地元自治体や土地所有者等では対応できない帰還困難区域等において、イノシシ等の野生鳥獣を対象に、生息状況等の調査を行うとともに、安全かつ効率的な捕獲手法等の検討を行い、実施体制を構築した上で捕獲等を実施することで、住民の円滑な帰還を促進し、帰還後の住民の安心・安全の確保等を図ることを目的とする。
現状・課題
平成25年度の事業開始以降、わなの設置数を徐々に増やし、イノシシ等の捕獲数を増加させてきたが、イノシシは令和2年度をピークに、アライグマ・ハクビシンは平成30年度をピークに捕獲数は減少傾向で推移している。特にイノシシについては、令和4年度の捕獲数が対前年度比で約9割減の188頭と大幅に減少した。これは、これまでの本事業による捕獲の効果と令和4年度から帰還困難区域において確認された豚熱による影響と考えられる。イノシシの専門家からは、豚熱が収束しつつある他地域において、イノシシの個体数が急速に回復する地域があることから、現在の捕獲圧を継続する必要があると指摘を受けている。また、地元自治体から、帰還困難区域における継続した鳥獣被害対策の実施を求められている。
事業の概要
本事業は、帰還困難区域等において、イノシシ等の野生鳥獣の生息状況等の調査を実施し、安全かつ効率的な捕獲等を実施する事業である。/実施内容は、①帰還困難区域等における鳥獣捕獲等に必要な調査・検討、②イノシシ等の鳥獣の捕獲、③捕獲個体の処理の3つである。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 4.1億円 | - |
| 2024年度 | 4.8億円 | 4.3億円 |
| 2023年度 | 4.1億円 | 3.9億円 |
| 2022年度 | 4.1億円 | 3.9億円 |
| 2021年度 | 4.1億円 | 4.0億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|---|
| 特別会計 | 4.1億円 |
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A環境省
4.8億円
地元自治体や土地所有者等では対応ができない福島県の帰還困難区域等での野生鳥獣の捕獲等を行うもの
環境省
配分先ブロック C一般財団法人自然環境研究センター
3.9億円
令和6年度帰還困難区域内等における野生鳥獣の生息状況調査及び捕獲等業務
一般財団法人自然環境研究センター
個人A
配分先ブロック B福島地方環境事務所
9,060万円
捕獲した鳥獣の個体の焼却
福島地方環境事務所
配分先ブロック Dカナデビア・安藤・間・神戸製鋼所特定共同企業体
4,330万円
浪江町対策地域内廃棄物等処理業務(減容化処理)
カナデビア・安藤・間・神戸製鋼所特定共同企業体
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
本事業は、イノシシやアライグマ等の複数種の野生鳥獣の捕獲を行っていることから、ワナの種類や設置箇所等などの業務の効率化が可能か検討し、適正な予算執行に努めること。
事業所管部局による点検・改善
アクティビティである捕獲について、イノシシは事業開始から右肩上がりに捕獲頭数を増やしてきたが、令和2年度をピークに令和4年度まで生息密度が大きく減少した。令和5年度は再び増加に転じたものの、令和6年度は再び減少に転じた。アライグマ、ハクビシンについても平成30年度の977頭をピークに減少傾向となっている。成果指標に掲げたイノシシのCPUE及び撮影頻度は、これまでの事業の効果等により減少傾向にあり、特に令和4年度は、豚熱の発生もあり、大きく減少した。他方、豚熱が収束すると、イノシシの個体数が急速に回復するおそれがあることから、これまでの捕獲圧を継続し、イノシシの低密度状態を維持する必要がある。
改善の方向性
これまでの事業の効果や豚熱の影響により、帰還困難区域におけるイノシシは低密度状態にあると考えられるが、豚熱の収束等によりイノシシの個体数が急速に増加することがないよう、引き続きモニタリングを継続するとともに、低密度状態を維持し、これまでの事業の成果を無駄にしないためにも、適切な捕獲体制を維持する必要がある。長期アウトカムである撮影頻度を低位に保ちながら、効果的なわなの設置等による捕獲の効率化について引き続き検討する。
所見を踏まえた改善点・反映状況
野生鳥獣の捕獲にあたり、ワナの種類や設置箇所等などの業務の効率化が可能か検討しながら、引き続き適正な予算執行に努める。
成果指標・目標値・実績値
帰還困難区域におけるイノシシのCPUE(100わな日当たりのイノシシの捕獲頭数:密度指標)の減少、低密度の維持
測定指標:100わな日当たりCPUE(イノシシの捕獲数/わなの有効稼働日数)を令和3年度の水準以下に維持する[単位: CPUE]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | - | 2.13 | - |
| 2022年度 | 2.1 | 0.25 | 11.90476 |
| 2023年度 | 2.1 | 0.8 | 38.09524 |
| 2024年度 | 2.1 | 0.54 | 25.71429 |
| 2025年度 | 2.1 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
帰還困難区域におけるイノシシの出没の減少・低密度の維持
測定指標:自動撮影カメラによるイノシシの撮影頻度(撮影枚数/カメラ稼働日数)を令和3年度の水準以下に維持する[単位: 枚数/日数]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | - | 14.0 | - |
| 2022年度 | 14.0 | 2.2 | 15.71429 |
| 2023年度 | 14.0 | 5.5 | 39.28571 |
| 2024年度 | 14.0 | 4.1 | 29.28571 |
| 2025年度 | 14.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
帰還困難区域におけるイノシシの捕獲努力量(わな330基×11か月×22日)
測定指標:イノシシを捕獲するわなの有効稼働日数(わなが稼働していた総日数から、錯誤捕獲等の総日数を除いた日数)[単位: 基日]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 79800.0 | 66922.0 | 83.86216 |
| 2022年度 | 79800.0 | 73957.0 | 92.67794 |
| 2023年度 | 79800.0 | 74515.0 | 93.37719 |
| 2024年度 | 79800.0 | 72258.0 | 90.54887 |
| 2025年度 | 79800.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
一般財団法人自然環境研究センター
令和6年度帰還困難区域内等における野生鳥獣の生息状況調査及び捕獲等業務
3.9億円9費目 ▾
一般財団法人自然環境研究センター
令和6年度帰還困難区域内等における野生鳥獣の生息状況調査及び捕獲等業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 1.2億円 |
| 旅費 | 8,120万円 |
| その他 | 7,370万円 |
| 外注費 | 5,890万円 |
| 消耗品費 | 3,240万円 |
| 借料及び損料 | 2,320万円 |
| 雑役務費 | 20万円 |
| 印刷製本費 | 10万円 |
| 諸謝金 | 10万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。