2025年度当初予算
25.3億円
2024年度執行: 22.3億円
事業の目的・概要
事業の目的
排出・回収された廃製品に含まれる金属やプラスチック等の各種素材を、デジタル技術も活用しながら最大限利用可能とする基盤技術開発を実施する。具体的には、廃家電から貴金属、レアメタル、ベースメタル、プラスチック等の資源を余すことなく資源循環する基盤技術、今後需要が急増することが想定される磁性材料に係る精錬に係る技術及びにアルミスクラップを自動車の車体等にも使用可能な素材(展伸材)へとアップグレードする基盤技術に係る研究開発を実施する。これらにより、将来、資源小国である我が国において、あらゆる廃製品から資源を再生する高度な資源自律経済システムの開発を促進し、資源の自律性を確保した社会を目指す。
現状・課題
近年、世界における人口増加とそれに伴う資源・エネルギー需要の拡大、廃棄物量の増加、温暖化をはじめとする環境問題の深刻化が予測されている。このような状況の下、あらゆる経済活動において資源投入量・消費量を抑えつつ循環経済を確立することで付加価値の最大化を図る”資源自律経済“への転換が求められている。/資源自律経済への移行に向けて、資源自律性の向上が求められている資源として、「循環経済ビジョン2020」や「マテリアル革新力強化戦略」等において、希少金属(レアメタル、レアアース)、アルミニウム、プラスチックが掲げられている。我が国はこれら資源や原料の殆どを他国からの輸入に依存しており、特にレアメタル、レアアースについては、近年、地政学的な資源の偏在性と脆弱なサプライチェーンが供給リスクとなっている。そのため、安定供給に向けた取組が、我が国の国際競争力を維持する上で喫緊の課題として顕在化している。
事業の概要
本事業では、我が国において資源として採取することが困難な貴金属、レアメタル、ベースメタル、プラスチック等の素材を対象に、AI・IoT、ロボット、DX等の新技術を駆使することによって、資源循環性を最大化する基盤技術及びレアメタルの利用を最小限にする代替材料等を開発することにより、資源自律経済の確立を目指す。具体的には以下の各基盤技術構築項目においてそれぞれの技術開発項目を実施する。//(1)高度循環型システム基盤構築(委託)/ 廃家電に含まれる金属からプラスチックに至る素材について、資源循環性を最大化する基盤技術開発を実施する。具体的には、①製品解体システム開発、②再生材多様化に向けた革新的選別システム開発、③データベース構築支援に向けた高度分析・計測システム開発、④再生材流通高度化に向けた基盤技術開発を行い、廃家電からの高度な資源循環を実現する。//(2)サプライチェーン強靱化に資する未利用レアアース分離精製技術開発(委託)/ 効率的なレアアースの利用を目指していくための技術開発を実施する。具体的には、未利用資源等からの高効率レアアース分離技術開発を行い、レアメタルのサプライチェーン強靱化を目指する。//(3)アルミニウム素材高度資源循環システム構築(補助率1/2)/ アルミスクラップを、自動車の車体等にも使用可能な素材(展伸材)へとアップグレードする基盤技術を開発する。具体的には、①不純物の軽減(地金製造時において、不純物除去技術を高度化する技術)、②不純物の無害化(素材製造時での不純物を含有するアルミニウムの品質を向上する)に関する技術開発を行い、アルミニウムの高度な循環利用を実現する。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 25.3億円 | - |
| 2024年度 | 15.0億円 | 22.3億円 |
| 2023年度 | 12.0億円 | 11.9億円 |
| 2022年度 | 3.1億円 | - |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|---|
| 特別会計 | 25.3億円 |
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
22.3億円
交付金執行団体
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
配分先ブロック B国立研究開発法人産業技術総合研究所ほか
13.4億円
高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所
パナソニックホールディングス株式会社
佐藤鉄工株式会社
学校法人東京理科大学
大栄環境株式会社
株式会社菊池製作所
株式会社サトー
金城産業株式会社
三井金属鉱業株式会社
株式会社野村総合研究所
株式会社リーテム
配分先ブロック C学校法人東京理科大学ほか
1.4億円
【再委託先】 高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発
学校法人東京理科大学
国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学
国立大学法人大阪大学
ARAKE生産設計株式会社
国立大学法人東京大学
国立大学法人北海道大学
三菱マテリアル株式会社
国立大学法人秋田大学
パナソニック株式会社
配分先ブロック D株式会社 三徳ほか
3.6億円
未利用レアアース分離精製技術開発
株式会社 三徳
株式会社 エマルションフローテクノロジーズ
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立大学法人 神戸大学
国立大学法人 千葉大学
学校法人 早稲田大学
国立大学法人 京都大学
国立大学法人 鹿児島大学
国立大学法人 佐賀大学
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
独立行政法人 国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校
国立大学法人 大阪大学
配分先ブロック E株式会社UACJほか
1.3億円
アルミニウム素材高度資源循環システム構築
株式会社UACJ
株式会社エイゾス
株式会社神戸製鋼所
株式会社大紀アルミニウム工業所
一般社団法人日本アルミニウム協会
株式会社デンソー
東洋製罐グループホールディングス株式会社
トヨタ自動車株式会社
本田技研工業株式会社
東洋製罐株式会社
配分先ブロック F国立大学法人東京科学大ほか
8,550万円
【共同研究】アルミニウム素材高度資源循環システム構築
国立大学法人東京科学大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立大学法人東京大学
国立大学法人九州工業大学
学校法人千葉工業大学
国立研究開発法人国立環境研究所
学校法人日本工業大学
学校法人東京電機大学
学校法人常翔学園大阪工業大学
国立大学法人東京農工大学
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)220万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
効率的かつ適正に執行されていると考えられるため、引き続き取り組むこと
事業所管部局による点検・改善
令和7年度に実施した中間評価の結果を踏まえ、概ね順調に進んでいる。リサイクルの分野では、欧州の技術プロセスを輸入して用いることが多く、本事業で国産技術の開発を行うことは有意義と言える。政策や現行法整備に沿いつつ、社会実装に向け社会基盤の整備等も見据え、引き続き事業を進めていく。
改善の方向性
令和7年度に実施した中間評価の結果を踏まえ、開発する機会装置の設置場所や規模等の検討も進めていく。
所見を踏まえた改善点・反映状況
中間評価や事業進捗状況を踏まえ、引き続き円滑に事業を進める。
成果指標・目標値・実績値
①製品解体システム開発②再生材多様化に向けた革新的選別システム開発③データベース構築支援に向けた高度分析・計測システム開発④再生材流通高度化に向けた基盤技術開発において、それぞれ定量的な目標を達成する。
測定指標:①製品解体システム開発廃製品6品種に対して、複数想定される解体手法の判断において正答率9割を達成する。②再生材多様化に向けた革新的選別システム開発1t/day級の自動制御選別システムで達成する。③データベース構築支援に向けた高度分析・計測システム開発従来に対して1/10以下の時間でデータ取得が可能となる一連の分析装置システムを確立する。④再生材流通高度化に向けた基盤技術開発モデルプラントを整備し、再生材原料の出荷能力の検証を実施する。[単位: 件]
年度別データを表示(2027〜2027年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2027年度 | 4.0 | - | - |
令和17年度時点で、資源循環分野の設備に係る市場のうち9000億円を獲得する。
測定指標:市場獲得額[単位: 億円]
年度別データを表示(2035〜2035年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2035年度 | 9000.0 | - | - |
低コストでレアアースの回収プロセスの国産化が可能となる技術の開発において、定量的な目標を達成する。
測定指標:溶媒抽出法によるレアアース分離係数2程度に対し、約2倍以上の分離係数となる高精密相互分離技術、及び新規分離プロセスを開発することで溶媒使用量1/5以下、コスト1/2以下とする。[単位: 件]
年度別データを表示(2027〜2027年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2027年度 | 2.0 | - | - |
2040年度には、国内需要(2040年予測)の4割強にあたる重レアアース量400トンを、産業廃棄物から300トン/年、未利用資源から100トン/年を生産可能な状態にする。
測定指標:重レアアース生産量(※事業終了後、研究開発を行った技術を社会実装することによる重レアアース生産量を指標としているため、向こう5年での目標値設定は困難)[単位: トン]
年度別データを表示(2040〜2040年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2040年度 | 400.0 | - | - |
①不純物の軽減②不純物の無害化において、それぞれ定量的な目標を達成する。
測定指標:①Si:7%以上を含むアルミニウムスクラップからSi:3%以下の再生アルミニウムを70%以上回収可能とする。②従来の新地金ベース Al-Mg-Si系(6000 系)成形用板材(引張強度250 Mpa、伸び30%)と引張強度同等、伸び0.9倍。従来の新地金ベース Al-Mg-Si系(6000 系)構造用材料(伸び15%、引張強度333 MPa)と伸び同等で 引張強度1.5倍[単位: 件]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 2.0 | - | - |
本事業で開発するリサイクル由来の展伸材を量産化し、令和22年度に130万トン生産する。(展伸材の需要のうち再生材の普及率30%相当)
測定指標:リサイクル由来の展伸材生産量※事業終了後、開発材を量産化することによる生産亮を指標としているため、向こう5年での目標値設定は困難[単位: 万t]
年度別データを表示(2040〜2040年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2040年度 | 130.0 | - | - |
廃家電に含まれる金属からプラスチックに至る素材について、資源循環性を最大化する基盤技術開発を実施する。
測定指標:採択件数[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 4.0 | - | - |
低コストでレアアースの回収プロセスの国産化が可能となる技術を開発する。
測定指標:採択件数[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 1.0 | - | - |
| 2026年度 | 1.0 | - | - |
アルミスクラップを、自動車の車体等にも使用可能な素材(展伸材)へとアップグレードする基盤技術開発を実施する。
測定指標:採択件数[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 2.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)3件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
プロジェクト管理等
22.3億円3費目 ▾
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
プロジェクト管理等
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 委託・助成費 | 18.3億円 |
| 繰越 | 3.4億円 |
| 管理費 | 6,350万円 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所
高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発/資源循環プロセス
5.6億円6費目 ▾
国立研究開発法人産業技術総合研究所
高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発/資源循環プロセス
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 物品費 | 2.1億円 |
| 間接経費等 | 1.5億円 |
| その他経費 | 1.2億円 |
| 再委託費 | 5,020万円 |
| 人件費 | 2,910万円 |
| 旅費 | - |
株式会社 三徳
サプライチェーン強靱化に資する未利用レアアース分離精製技術開発
1.2億円5費目 ▾
株式会社 三徳
サプライチェーン強靱化に資する未利用レアアース分離精製技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 機械装置等費 | 6,300万円 |
| 労務費 | 2,500万円 |
| その他経費 | 1,420万円 |
| 消費税および地方消費税 | 1,120万円 |
| 間接経費 | 1,020万円 |
株式会社UACJ
アルミニウム素材高度資源循環システム構築事業/資源循環型社会構築に向けたアルミニウム資源のアップグレードリサイクル技術開発
9,430万円4費目 ▾
株式会社UACJ
アルミニウム素材高度資源循環システム構築事業/資源循環型社会構築に向けたアルミニウム資源のアップグレードリサイクル技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 共同研究費 | 6,590万円 |
| 機械装置費 | 2,370万円 |
| その他経費 | 340万円 |
| 労務費 | 130万円 |
国立大学法人東京科学大学
アルミニウム素材高度資源循環システム構築事業/資源循環型社会構築に向けたアルミニウム資源のアップグレードリサイクル技術開発
4,830万円4費目 ▾
国立大学法人東京科学大学
アルミニウム素材高度資源循環システム構築事業/資源循環型社会構築に向けたアルミニウム資源のアップグレードリサイクル技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 機械装置等費 | 2,730万円 |
| 間接経費 | 1,110万円 |
| 労務費 | 910万円 |
| その他経費 | 80万円 |
学校法人東京理科大学
高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発/情報連携システム
2,950万円4費目 ▾
学校法人東京理科大学
高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発/情報連携システム
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 物品費 | 1,710万円 |
| 間接経費・税 | 680万円 |
| 人件費 | 550万円 |
| 旅費 | 10万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。