2025年度当初予算
9,550万円
2024年度執行: 8,730万円
事業の目的・概要
事業の目的
三つの民族(ボシュニャク系、クロアチア系、セルビア系)がモザイクのように居住し、ボスニア紛争において約20万人の犠牲者を出すに至ったボスニア・ヘルツェゴビナ(BH)においては、1995年12月に国際社会の関与の下、デイトン和平合意が結ばれ、1992年以来の武力紛争が終結した。デイトン和平合意の履行を監視し、同国の国造りを支援する強力な国際的枠組みである和平履行評議会(PIC)への支援を通じ、同国及び西バルカン全体の平和と安定に貢献するとともに、G7の責任ある一員として世界の平和と安定に積極的に貢献する我が国の姿勢を示す。
現状・課題
2021年8月にロシアを除くPIC加盟国の承認をうけシュミット上級代表が就任。これを受けロシアはPIC・運営委員会(SB)会合をボイコット、その資金拠出(OHR予算の約1%)も停止。ロシアと足並みを揃える中国と共に、公然と同代表の正当性を否定している。現状、ロシアの資金拠出停止によるOHR財政に大きな影響はないが、他方で、、昨今のBH国内の物価高騰も影響し、今後OHRの運営費が増額することも考えられる(現行予算は、最高時の1990年代後半より約6分の1に減少、運営費を増額せずにこれまで維持しているもののOHR財政は逼迫した状況にある)。OHRは、あくまでも閉鎖に必要な目標「5+2」(BH独自の行政の確立を始めとする項目)が達成されるまで運営されるものであり、日本はBHの和平履行について、OHRには、その運営費全体の予算縮小について働きかけつつ、PICメンバー間で合意した体制のもと、「5+2」達成に向けてPIC及び適宜バイでの調整・連携を通じて協力していく必要がある。
事業の概要
本事業は、デイトン合意の履行を監視する国際的枠組みである和平履行評議会(PIC)によって任命され、閣僚罷免権、法律の改廃を含む強力な権限を有し、また、同国の国作りを支援する上級代表事務所(OHR)に対し、その運営経費を拠出する事業である。我が国は1996年にロンドンで開催された和平履行会議において、同事務所(OHR)の運営の10%を負担することを表明。1997年以降、義務的分担金として継続して拠出している。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 9,550万円 | - |
| 2024年度 | 6,550万円 | 8,730万円 |
| 2023年度 | 7,500万円 | 7,460万円 |
| 2022年度 | 6,900万円 | 6,800万円 |
| 2021年度 | 6,400万円 | 6,400万円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック Aボスニア和平履行評議会
8,730万円
ボスニア和平履行評議会拠出金
ボスニア和平履行評議会
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
拠出金が効果的に活用されるよう、引き続き適切な執行管理に努めるとともに、当該国際機関側の予算合理化のための協議・調整について積極的かつ主体的に実施する。
事業所管部局による点検・改善
(1)上級代表事務所という、強力な権限(法律の改変、閣僚等の罷免)をもった国際的な枠組みの存在により、BHにおいてデイトン合意以降、武力紛争は生じておらず、4年毎の総選挙も実施され、平和と民主主義の着実な定着が見られる。また、2024年3月には欧州評議会がBHのEU加盟加盟交渉開始を決定、EU加盟へ向けて大きな進展が見られた。他方で、BHを構成する2つのエンティティの①つであるスルプスカ共和国の分離主義的言動の強まり、同共和国大統領のロシアや中国との接近など、同国ひいては西バルカン地域の不安定化に悪影響を及ぼす可能性もあり、懸念される。(2)我が国による貢献に対しては、各国・国際機関から高い評価が示されてきている。(3)上級代表事務所予算は発足まもなくのピーク時3000万ユーロ以上から現在約530万ユーロ(5分の1以下)。人員もピーク時の約700人から毎年着実に減少し、現在約90人(7分の1以下)。現地における、インフレによる物価価格の高騰、人件費の上昇等支出増に合わせ経費削減等の対応を取り、予算額や拠出額を維持することに努めている。これを受け、我が国からの拠出額も年々減少傾向にある。上述したような不安定要素もある中、BHの復興,国造りの進展には、同事務所が果たす役割は大きく、同事務所の運営については不断の見直しを行い、一層の経費の削減を働きかけつつ支援していく。上級代表事務所の全体予算は、全般的に減少傾向にあるが、現地の物価等が高騰する中、OHRが運営経費の効率化に務め、2022-24年度予算は本年度と同額となっている。特に毎年の予算・決算審議では、現地公館と本省との密な協力体制により、我が国の方針等を遅滞なく、上級代表事務所及びメンバー国に伝えてきている。また、上級代表の訪日の際(訪日希望あり)は、予算の説明を受けると共に、更なる予算効率化を要請する。
改善の方向性
上級代表事務所の全体予算は、全般的に減少傾向にあるが、現地の物価等が高騰する中、OHRが運営経費の効率化に務め、2022-24年度予算は本年度と同額となっている。特に毎年の予算・決算審議では、現地公館と本省との密な協力体制により、我が国の方針等を遅滞なく、上級代表事務所及びメンバー国に伝えてきている。また、上級代表の訪日の際(訪日希望あり)は、予算の説明を受けると共に、更なる予算効率化を要請する。
所見を踏まえた改善点・反映状況
OHRの活動は代替性のないものであり、日本は同事務所に対して、引き続き高い透明性の確保と経費の節約に努めるよう、更なる効率性の向上を申し入れつつ、PICメンバーとしてBH国内の和平履行実施に向けて支援していく。
成果指標・目標値・実績値
ボスニア・ヘルツェゴビナの国作り及び西バルカン地域の平和と安定の促進。
測定指標:BHの平和と安定に向けたOHRによる声明発出(批判、要請、賞賛等)。なお、国際状況に応じ生命を発出しているため、目標設定は困難。[単位: 回]
定量的な目標値・実績値は確認できません
上級代表事務所は、大使会合(隔週)、政務局長会合(年2回)、予算専門家会合(年2回)を始め、各国を交えた各種会合を定期的に開催している
測定指標:。[単位: 回]
年度別データを表示(2024〜2024年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 26.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
(支出先不明)
-1費目 ▾
(支出先不明)
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| - | - |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。