2025年度当初予算
8.3億円
2024年度執行: 13.9億円
事業の目的・概要
事業の目的
世界自然遺産やラムサール条約湿地といった国際的に重要な野生生物のホット・スポットにおいて、下記の通り、自然環境の保護管理及び適正な利用の推進を図ることを目的とする。/ ・世界自然遺産地域等の重要な自然環境において順応的保全管理を推進する/ ・外来種対策等を進め、核心的な価値である生態系や生物多様性の価値を将来に渡って維持する/ ・地域資源として国内外から多くの観光客を呼び込むとともに、適正な利用を推進し、持続的な地域振興に貢献する/ ・IUCN(国際自然保護連合)からも指摘された世界自然遺産保全管理拠点の整備により、適切な観光管理を図る。/ ・野生生物保護センター、水鳥・湿地センター等の整備・改修等を行い、国際的に重要な野生生物の生息地等の保全や適正利用を推進する
現状・課題
我が国の世界自然遺産地域である「屋久島」、「白神山地」、「知床」、「小笠原諸島」及び「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の各地域おいては、遺産地域を将来にわたり適正に保全・管理していくことを目的として世界自然遺産地域管理計画を策定し、順応的保全管理に取り組んでいる。そのため、世界遺産地域を含め各地域の自然環境及び利用状況を適切にモニタリングし、科学的データに基づく順応的保全管理を推進する必要がある。また、とりわけ世界遺産地域においては、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)の勧告等を踏まえた外来種対策等の検討・実施が必要である。/ なお、世界遺産条約の締約国は、「世界遺産条約履行のための作業指針」に基づき、必要に応じて世界遺産委員会で行われる「保全状況報告」のために各種調査を行い報告する必要があるほか、6年サイクルで行われる「定期報告」を提出する必要がある。また、世界遺産委員会の諮問機関であるIUCNは、条約の枠組みとは独立して各自然遺産の評価を実施している。以上のように、自然遺産の保全状況については、絶えず外部機関も含めた評価が実施され、保全管理にフィードバックされる仕組みとなっている。/ 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」においては、IUCNから指摘されている保全管理の推進や普及啓発等を担う施設の整備に向け、拠点施設を核とした保全管理の全体構想や基本計画を検討・作成し、それらをもとに施設の測量・設計・整備等を行うこと等が急務である。また、「明日の日本を支える観光ビジョン」においては、「魅力ある公的施設・インフラの大胆な公開・開放」を主要な施策として掲げていることを踏まえ、野生生物保護センターにおいて、保全に係る理解を促進するための魅力的な展示改修や情報発信の強化等を通じ、公開・拡充の促進を重点的に進めるとともに、老朽化した施設の更新、役目を終えた施設の撤去を行う必要がある。さらに、ラムサール条約湿地として登録された国指定鳥獣保護区において、水鳥や湿地の観察など自然とのふれあい、自然環境学習、保全調査等の拠点施設として、水鳥・湿地センター等を整備することにより、条約の理念である保全及び賢明な利用(ワイズユース)の一層の推進を図る必要がある。
事業の概要
それぞれの世界遺産地域においては、管理計画に基づき、科学委員会及び地域連絡会議を継続的に運営するとともに、長期的なモニタリング調査等を実施し、最新の科学的知見に基づく順応的保全管理を地域関係者と合意形成を図りながら推進する。特に世界遺産委員会から勧告・奨励された観光管理や外来種対策(グリーンアノール、マングース、ノネコ等)、インフラ開発への対応等を進めるほか、気候変動への対応を検討する。これらを通じて世界遺産の魅力ある自然環境を保全する。/また、世界遺産地域に加え、原生自然環境保全地域及び自然環境保全地域において、モニタリングのための機材や自然環境保全のための標識等の整備・更新を行う。/さらに、遺産地域のオーバーユースを防止するため、立入手続、事前のレクチャー等を実施するための拠点施設の整備を行う。当該施設は、インバウンドを含む多人数の観光客が遺産価値を享受し、満足度を向上させ、長期滞在も促進させるような魅力的な展示施設(VR等)とし、ゾーンに応じた適切な利用の基盤とする。このほか、野生生物保護センター等のうち、特に観光ポテンシャルが高い施設について、魅力向上のための展示改修を行うとともに、老朽化等により改修が必要となった施設について修繕等を行う。ラムサール条約湿地に登録された国指定鳥獣保護区において、自然とのふれあい、自然環境学習、保全調査等の拠点施設として、水鳥・湿地センター等を整備し、その活用を図る。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 8.3億円 | - |
| 2024年度 | 8.9億円 | 13.9億円 |
| 2023年度 | 10.2億円 | 12.5億円 |
| 2022年度 | 3.9億円 | 8.4億円 |
| 2021年度 | 4.1億円 | 3.3億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック A一般財団法人自然環境研究センター ほか
6.8億円
世界遺産等保全対策費/国内の世界自然遺産について、科学的知見に基づく順応的保全管理を推進する。
一般財団法人自然環境研究センター
株式会社南西環境研究所
太平洋建設株式会社
株式会社奄美自然環境研究センター
株式会社フローラ
公益財団法人知床財団
株式会社プレック研究所
一般社団法人日本森林技術協会
株式会社シー・アイ・シー
一般財団法人西表財団
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)7,730万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック B株式会社徳山建設ほか
5.5億円
世界遺産保全管理拠点施設等整備費/世界自然遺産や国際的に重要な野生生物のホットスポットにおいて、適切な保護管理や普及啓発、適正利用の推進を確保するための施設の整備・改修等を行う。
株式会社徳山建設
株式会社乃村工藝社
株式会社山口建設
合同会社わくわくデザイン
株式会社犬飼工務店
エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社
ホシザキ北海道株式会社
株式会社ノムラメディアス
石川板金株式会社
景域計画株式会社
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)580万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック C特定非営利活動法人藤前干潟を守る会ほか
1.5億円
世界遺産保全管理拠点施設等維持費/世界自然遺産や国際的に重要な野生生物のホットスポットにおける、適切な保護管理や普及啓発、適正利用の推進を確保するための施設の運営等を行う。
特定非営利活動法人藤前干潟を守る会
一般財団法人自然公園財団
沖縄ビル・メンテナンス株式会社
合資会社阿比留組
石垣市
エイム サゴ
株式会社Looop
株式会社琉球人材派遣センター
小笠原グリーン株式会社
株式会社喜神サービス
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)1.1億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック D株式会社エフテックほか
550万円
特定地域自然林保全整備費/世界自然遺産等において、モニタリングや保全のための機材や標識を継続的に整備する。
株式会社エフテック
一般財団法人自然環境研究センター
羅臼山岳会
知床山考舎
株式会社地域環境計画
パシコ貿易株式会社
株式会社映測サイエンス
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)-
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
外部有識者の所見を踏まえて、短期アウトカムと長期アウトカムの成果指標の違いが明確にわかるよう成果指標の記載の見直しを行うとともに、「改善の方向性」をより具体的に記載すること。
事業所管部局による点検・改善
各遺産地域においては、管理計画に基づき、地域連絡会議及び科学委員会での議論を通じて地域の合意を形成しながら、外来種対策、野生鳥獣管理、観光管理、河川再生、森林管理、気候変動対応等の諸課題に取り組んでおり、世界自然遺産の顕著で普遍的な価値(OUV)が保たれていると評価できる。一方で、世界遺産地域に限らず、新たな外来種問題やパンデミック後の観光管理といった新たな課題が生じており、引き続き、モニタリング体制を充実させながら、生物多様性の保全上重要な地域の順応的保全管理体制を充実させていく必要がある。とりわけ、世界自然遺産の観光管理拠点が未整備の沖縄島北部、西表島には世界遺産センターを整備し、観光利用に当たっての事前レクチャー等を実施するとともに、遺産価値を体感できる施設(VR等)を整え、各地域における適切な保護管理及び外国人を含む利用者対応のための普及啓発体制を整えることが急務である。支出先の選定にあたっては競争性を確保しており、本事業についてはその目的に沿った効率的な予算執行が図られている。
改善の方向性
特に沖縄島北部及び西表島において早急に世界自然遺産の観光管理拠点を整備するなど、観光管理対策や外来種対策を着実に実施するとともに、モニタリング体制を充実させ、事業が適切な効果を発揮しOUVの保全という成果目標を達成できているかを確認しながら事業を実施する。また、引き続き支出先の選定に当たっては競争性を確保することで、効率的な予算執行に努める。
外部有識者による点検
当該事業の目的、現状・課題、概要は丁寧に記載がなされている。アクティビティ「生物多様性保全上の重要地域である世界自然遺産等を対象に、その自然の価値を適切に保全するための事業を行う」に係る短期アウトカムの成果指標「重大な問題が生じていないと評価されている世界自然遺産地域のの数」と長期アウトカムの成果指標「モニタリンクの結果、適切に保全されていると評価された地域数」は異なる表現で同じことを言っているだけではないか。加えて、「重大な問題」や「適切に保全されている」とはいかなる状態を指すのかが明確ではない。「改善の方向性」の記載は、具体的にどこを改善すべきなのかが示されたものとなっていない。
所見を踏まえた改善点・反映状況
外部有識者の所見を踏まえ、アクティビティ1のアウトカムの再検討を行い、短期アウトカムを廃止し中期アウトカムを新たに設定するとともに、長期アウトカムの成果指標を具体化した。また、「改善の方向性」の記述をより具体的なものに修正した。
成果指標・目標値・実績値
-
測定指標:-[単位: -]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
ユネスコ世界遺産委員会において、我が国の世界自然遺産が適切に保全されていると判断される。
測定指標:ユネスコ世界遺産委員会から、定期的に保全状況の報告が求められている遺産地域の数[単位: 地域]
年度別データを表示(2024〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
| 2026年度 | 1.0 | - | - |
| 2027年度 | 1.0 | - | - |
| 2028年度 | 0.0 | - | - |
※ 2020〜2028年度のデータあり(直近5年度を表示)
各世界遺産地域の登録理由となった自然の価値全体が適切に保全されている。
測定指標:各地域で策定されているモニタリング計画の総合評価等において、遺産の状態が「悪い」や「著しく不適合」など最低の評価がなされた地域の数[単位: 地域]
年度別データを表示(2023〜2030年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 0.0 | 0.0 | - |
| 2024年度 | 0.0 | 0.0 | - |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
| 2026年度 | 0.0 | - | - |
| 2030年度 | 0.0 | - | - |
※ 2020〜2030年度のデータあり(直近5年度を表示)
世界遺産等の来訪者の多くが世界遺産センター等を訪れる。※目標値は便宜的に直近3年間の平均利用者数を使用
測定指標:保全管理拠点等の利用者数[単位: 人]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | - | 358779.0 | - |
| 2022年度 | - | 615320.0 | - |
| 2023年度 | - | 718648.0 | - |
| 2024年度 | - | 828113.0 | - |
| 2025年度 | 720694.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
マングースの防除を実施することで、マングースを低密度化させ分布を縮小させる。
測定指標:マングースが捕獲された作業区域の数※R6年度については集計中[単位: 区域数]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 0.0 | 2.0 | - |
| 2023年度 | 0.0 | 3.0 | - |
| 2024年度 | 0.0 | - | - |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
| 2026年度 | 0.0 | - | - |
※ 2020〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
マングースの防除を実施することで、ヤンバルクイナの減少を防止・生息域を拡大させ、すべての調査メッシュで確認されることを目指す。結果として、遺産登録の理由となった自然の価値が維持されること。
測定指標:ヤンバルクイナの確認メッシュ数※R6年度については集計中[単位: メッシュ数]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 249.0 | 148.0 | 59.43775 |
| 2023年度 | 249.0 | 166.0 | 66.66667 |
| 2024年度 | 249.0 | - | - |
| 2025年度 | 249.0 | - | - |
| 2026年度 | 249.0 | - | - |
※ 2020〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
遺産地域等における順応的保全管理を継続する。
測定指標:遺産地域等における順応的保全管理の実施地域[単位: 地域]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 5.0 | 5.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 5.0 | 5.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 5.0 | 5.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 5.0 | 5.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 5.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
世界遺産センター等を整備する。
測定指標:世界自然遺産の保全管理拠点等の整備数[単位: 施設数]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 28.0 | 28.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 29.0 | 29.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 31.0 | 29.0 | 93.54839 |
| 2024年度 | 32.0 | 32.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 31.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
やんばる地域において、十分なマングース捕獲圧をかける。
測定指標:やんばる地域におけるマングース捕獲努力量(わな日(わなを設置した日数×わな数))※R6年度については集計中[単位: わな日]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1000000.0 | 1107319.0 | 110.7319 |
| 2022年度 | 800000.0 | 1019082.0 | 127.38525 |
| 2023年度 | 800000.0 | 989449.0 | 123.68112 |
| 2024年度 | 800000.0 | - | - |
| 2025年度 | 800000.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)3件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
株式会社徳山建設
令和4年度(繰越)徳之島世界遺産センター工事(建築)
2.3億円5費目 ▾
株式会社徳山建設
令和4年度(繰越)徳之島世界遺産センター工事(建築)
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 直接工事費(建築) | 1.5億円 |
| 共通費 | 2,400万円 |
| 直接工事費(機械設備) | 2,390万円 |
| 消費税等相当額 | 2,130万円 |
| 直接工事費(電気設備) | 1,310万円 |
一般財団法人自然環境研究センター
令和6年度前期奄美大島におけるフイリマングース防除事業業務
6,610万円8費目 ▾
一般財団法人自然環境研究センター
令和6年度前期奄美大島におけるフイリマングース防除事業業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 賃金 | 3,310万円 |
| その他 | 1,380万円 |
| 消耗品費 | 770万円 |
| 人件費 | 540万円 |
| 借料及び損料 | 440万円 |
| 旅費 | 150万円 |
| 印刷製本費 | 10万円 |
| 諸謝金 | 10万円 |
特定非営利活動法人藤前干潟を守る会
令和6年度稲永ビジターセンター及び藤前干潟活動センター施設維持管理運営業務
1,230万円3費目 ▾
特定非営利活動法人藤前干潟を守る会
令和6年度稲永ビジターセンター及び藤前干潟活動センター施設維持管理運営業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 950万円 |
| その他 | 260万円 |
| 消耗品費 | 20万円 |
株式会社エフテック
令和6年度白神山地世界遺産地域気象観測調査に係る観測機器の購入
130万円1費目 ▾
株式会社エフテック
令和6年度白神山地世界遺産地域気象観測調査に係る観測機器の購入
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| その他 | 130万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。