2025年度当初予算
2.3億円
2024年度執行: 1.5億円
事業の目的・概要
事業の目的
農薬取締法に基づき、環境大臣が農薬の環境影響防止の観点から定める農薬の登録可否を判断する基準(農薬登録基準)の設定を含めた農薬の環境影響に係るリスク評価を適切に進める。また、環境中の動植物に対する農薬の影響評価やばく露量把握等に係る科学的知見の集積を進め、国際標準も念頭に置きつつ、農薬の環境影響に係るリスク評価手法及びリスク管理手法の高度化を進めることで、農薬の安全性の一層の向上を通じた国民の生活環境の保全等に寄与することを目的とする。
現状・課題
農薬の登録に当たって、環境大臣が農薬登録基準の設定を含む農薬の環境影響に係るリスク評価を行う必要がある。また、2018 年に改正された農薬取締法(昭和23年法律第82号)に基づき、農薬の影響評価の対象となる動植物を従来の水産動植物から、鳥類及び野生ハナバチ類等を含む水域・陸域の生活環境動植物に拡大するとともに、既登録農薬(約600成分)の再評価を開始したところであり、これらの評価を円滑かつ着実に進める必要がある。/加えて、生活環境動植物に対する影響評価において、現在評価対象としている短期的な農薬ばく露の影響に加えて、長期的な農薬ばく露の影響に関する評価を導入し、農薬登録制度における生態リスク評価の拡充を図ることが必要。
事業の概要
生活環境動植物の被害防止及び水質汚濁に係る農薬登録基準の設定に当たり、個別農薬ごとに、申請者から提出された毒性試験成績に加えて文献調査等により安全性評価に必要なデータを収集した上で、リスク評価に用いる資料を作成する。これに基づき、新規登録申請された農薬について、順次適切な農薬登録基準を設定するとともに、既登録農薬についても最新の科学的知見に基づき安全性を再評価、要すれば農薬登録基準の改正を行う。また、使用方法遵守をはじめとしたリスク管理の実効性及びリスク評価手法の妥当性を検証するため、環境中における農薬のモニタリング調査を行う。あわせて、環境中の動植物に対する農薬の影響評価やばく露量把握等に係る科学的知見の集積を進め、長期的な農薬ばく露の影響等の新たなリスク評価手法及びリスク管理手法の導入に向けた検討を行う。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 2.3億円 | - |
| 2024年度 | 2.3億円 | 1.5億円 |
| 2023年度 | 2.3億円 | 2.0億円 |
| 2022年度 | 1.7億円 | 2.3億円 |
| 2021年度 | 1.4億円 | 1.3億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A(国研)国立環境研究所
7,400万円
・水域及び陸域(鳥類)の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準設定に係る/文献収集、評価資料の作成等/・野生ハナバチ類における農薬のばく露量及び健康状態の調査等/・農薬の長期曝露による影響評価の導入に係る技術的な検討
国立研究開発法人国立環境研究所
直接ブロック B(株)エスコ
4,530万円
・地方自治体等が実施する河川中農薬濃度モニタリング調査等の指導・助言、とりまとめ等/・農地等で使用された農薬の河川への流出実態の調査及び関連措置検証のための情報収集
(株)エスコ
配分先ブロック G埼玉県ほか
2,290万円
河川中農薬モニタリング調査又は土壌残留に係る実態調査
埼玉県
奈良県
京都府
滋賀県
地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所
地方独立行政法人北海道立総合研究機構
兵庫県
徳島県
栃木県
香川県
高知県
配分先ブロック H株式会社NSS
180万円
調査地点における河川水のサンプリング等
株式会社エヌエスエス
直接ブロック C(国研)農業・食品産業技術総合研究機構
1,190万円
・効率的かつ適切な河川モニタリング方法の検討
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構
配分先ブロック I株式会社エスコほか
670万円
効率的かつ適切な河川モニタリング方法の検討のための実地調査
株式会社エスコ
公立大学法人滋賀県立大学
奈良県
兵庫県
地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所
直接ブロック Dみずほリサーチ&テクノロジーズ(株)
880万円
・野生ハナバチ類を対象とした実環境中のばく露濃度の把握方法に係る調査、検討
みずほリサーチ&テクノロジーズ
直接ブロック Eいであ(株)
590万円
・水域の生活環境動植物に対する長期曝露による影響評価手法等に係る検討の技術的な支援
いであ株式会社
直接ブロック F東レテクノ株式会社
400万円
・野生ハナバチ類の被害防止に係る農薬登録基準設定に係る文献情報の収集
東レテクノ株式会社
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
引き続き、農薬のリスク評価・リスク管理を着実に行い、生態リスク評価・管理の拡充に向けた調査・研究に努めること
事業所管部局による点検・改善
改正農薬取締法の理念に則り、より安全で高品質な農薬の供給を図るためには、最新の科学的知見に基づき、農薬の環境影響に係る精緻なリスク評価と的確な安全管理を行っていくとともに、国際標準も念頭に置きつつ、農薬の環境影響に係るリスク評価手法及びリスク管理手法の高度化を進めることが必要である。本事業は、農薬登録基準の適切な設定のほか、R3年度に開始された既登録農薬の再評価に不可欠であり、今後も、農薬取締法を共管する立場として、国費を投入して着実に農薬登録基準を設定するとともに、同基準設定済み農薬を対象としたモニタリング調査等により、リスク管理の実効性及びリスク評価手法の妥当性の検証等を実施することが必要である。あわせて、引き続き国費を投入して、最新の科学的な知見の集積に努め、農薬の環境影響に係るリスク評価手法及びリスク管理手法を適時的確に改良していくことも必要である。農薬の環境影響に係る調査・研究は、国際的な試験ガイドラインに沿った各種試験の実施や試験成績の信頼性の確保が必須であり、これらの内容を理解し、確実に履行できる専門性を備えた受託事業者は限定される。そのような中、令和6年度は、いくつかの事業が不落札となり執行率が64%となった。事業者へのヒアリングの結果、事業規模に影響を及ぼす実施要件(調査点数や調査地点など)の記載が不明瞭であったことや事業公募のタイミングが遅かったこと等の指摘を受けた。このため、令和7年度は、事業内容の早期検討や仕様書の見直しに取り組んだ結果、事業を開始することができ、執行率の改善が見込まれる。なお、事業の効率性については、競争契約により競争性のある方法で発注するとともに、費目・使途も適切なものとなっている。また、成果指標の一つである「確立したリスク評価・管理手法の数」について、2024年度の短期アウトカムは達成できなかったが、「農薬の長期ばく露影響に係るリスク評価・管理の導入」について、2024年度に中央環境審議会の答申を得ており、令和7年度以降具体の措置の導入を予定であり、短期アウトカムの達成が見込まれる。
改善の方向性
事業の執行率改善のため、事業内容の早期検討及び公募手続の早期開始を進める。また、一者応札の改善に向けては、引き続き公告期間を十分に確保し適正な競争の確保に努める。なお、複数年次にわたり一者応札となっている業務については、参加者確認公募方式を採用する等、競争性を維持しつつ、発注の効率化を図る。
所見を踏まえた改善点・反映状況
事業の執行率改善のため、事業内容の早期検討及び公募手続の早期開始を進めるとともに、適正な競争の確保及び発注の効率化を図る。
成果指標・目標値・実績値
新たに登録申請があった農薬を含め水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準の設定農薬数の拡大
測定指標:水域の生活環境動植物の被害防止に係る登録基準の設定及び設定不要と評価した農薬有効成分数(累計)[単位: 個]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 597.0 | 593.0 | 99.32998 |
| 2022年度 | 601.0 | 598.0 | 99.50083 |
| 2023年度 | 608.0 | 605.0 | 99.50658 |
| 2024年度 | 618.0 | 609.0 | 98.54369 |
| 2025年度 | 620.0 | - | - |
農薬による生活環境動植物への被害防止に係る、新たなリスク評価・管理手法の確立を通じた、適切なリスク管理
測定指標:確立したリスク評価・管理手法の数(累計)※平成31年2月の中央環境審議会答申で検討が求められた鳥類、野生ハナバチ類及び長期的な農薬ばく露の影響に係るリスク評価・管理手法について令和7年度までに順次その確立を目指すこととして設定。[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 3.0 | 2.0 | 66.66667 |
| 2025年度 | 3.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
2050年までに化学農薬使用量(リスク換算)を基準年度(2019農薬年度※)から50%低減する。※2018年10月から2019年9月まで
測定指標:化学農薬使用量(リスク換算)の低減率[単位: %]
年度別データを表示(2021〜2050年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | - | 9.0 | - |
| 2022年度 | - | 4.7 | - |
| 2023年度 | - | 15.0 | - |
| 2050年度 | 50.0 | - | - |
水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準の設定に必要な文献調査や評価書の作成
測定指標:水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準の設定に係る文献調査、評価書作成等実施件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 25.0 | 25.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 25.0 | 31.0 | 124.0 |
| 2023年度 | 25.0 | 36.0 | 144.0 |
| 2024年度 | 25.0 | 36.0 | 144.0 |
| 2025年度 | 30.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
生活環境動植物に対する影響評価手法の拡充を目的とした毒性データの調査、毒性試験の実施
測定指標:生活環境動植物に対する影響評価手法の拡充を目的とした毒性データの調査、毒性試験を実施した農薬数[単位: 個]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 22.0 | 23.0 | 104.54545 |
| 2022年度 | 16.0 | 18.0 | 112.5 |
| 2023年度 | 16.0 | 17.0 | 106.25 |
| 2024年度 | 12.0 | 11.0 | 91.66667 |
| 2025年度 | 10.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人国立環境研究所
令和6年度農薬の野生ハナバチ類に対する環境影響等実地調査業務
2,590万円4費目 ▾
国立研究開発法人国立環境研究所
令和6年度農薬の野生ハナバチ類に対する環境影響等実地調査業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費・賃金 | 1,120万円 |
| 消耗品費 | 530万円 |
| その他 | 500万円 |
| 雑役務費 | 440万円 |
(株)エスコ
令和6年度農薬残留対策総合調査業務
2,470万円7費目 ▾
(株)エスコ
令和6年度農薬残留対策総合調査業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 外注費 | 2,270万円 |
| 人件費・賃金 | 70万円 |
| 賃借料 | 50万円 |
| 謝金 | 30万円 |
| 旅費 | 20万円 |
| その他 | 20万円 |
| 印刷製本費 | 10万円 |
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構
令和6年度農薬の水域生態リスク管理手法の確立業務
1,190万円5費目 ▾
(国研)農業・食品産業技術総合研究機構
令和6年度農薬の水域生態リスク管理手法の確立業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 外注費 | 670万円 |
| 人件費・賃金 | 240万円 |
| 消耗品費 | 200万円 |
| その他 | 80万円 |
| 旅費 | - |
みずほリサーチ&テクノロジーズ
令和6年度野生ハナバチ類の農薬モニタリング調査の実施に向けた課題検討業
880万円4費目 ▾
みずほリサーチ&テクノロジーズ
令和6年度野生ハナバチ類の農薬モニタリング調査の実施に向けた課題検討業
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費・賃金 | 780万円 |
| その他 | 80万円 |
| 謝金 | 20万円 |
| 旅費 | - |
いであ株式会社
令和6年度農薬の水域生活環境動植物に対する慢性影響評価支援等業務
580万円6費目 ▾
いであ株式会社
令和6年度農薬の水域生活環境動植物に対する慢性影響評価支援等業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費・賃金 | 360万円 |
| その他 | 220万円 |
| 印刷製本費、消耗品費 | - |
| 旅費 | - |
| 謝金 | - |
| 通信運搬費 | - |
株式会社エスコ
効率的かつ適切な河川モニタリング方法の検討のための実地調査
440万円2費目 ▾
株式会社エスコ
効率的かつ適切な河川モニタリング方法の検討のための実地調査
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費・賃金 | 360万円 |
| その他 | 80万円 |
東レテクノ株式会社
令和6年度農薬の野生ハナバチ類のリスク評価に係る文献情報調査業務
410万円5費目 ▾
東レテクノ株式会社
令和6年度農薬の野生ハナバチ類のリスク評価に係る文献情報調査業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費・賃金 | 250万円 |
| その他 | 100万円 |
| 雑役務費 | 30万円 |
| 消耗品費 | 20万円 |
| 印刷製本費 | 10万円 |
埼玉県
河川中農薬モニタリング調査又は土壌残留に係る実態調査
300万円4費目 ▾
埼玉県
河川中農薬モニタリング調査又は土壌残留に係る実態調査
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 消耗品費 | 160万円 |
| 雑役務費 | 100万円 |
| その他 | 40万円 |
| 旅費 | - |
株式会社エヌエスエス
調査地点における河川水のサンプリング等
180万円4費目 ▾
株式会社エヌエスエス
調査地点における河川水のサンプリング等
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 120万円 |
| その他 | 40万円 |
| 雑役務費 | 10万円 |
| 旅費 | 10万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。