水素社会推進に向けた先導的な技術開発・実証事業(うち産業活動等の抜本的な脱炭素化に向けた水素社会モデル構築実証事業)
2025年度当初予算
62.0億円
2024年度執行: 71.0億円
事業の目的・概要
事業の目的
水素を安定かつ安価に供給するため、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」という一連のサプライチェーンの構築が必要である。そのため、将来的な水素の安定供給を待たずして、これらサプライチェーン上の技術開発や導入に向けた技術実証を進めることで、水素の本格導入に備える。/ 特に既存インフラを最大限活用しながらの供給が可能であったり、需要と供給が隣接する地域において、先んじて水素の社会実装を進め、効率よくコストの削減や知見の蓄積を図るとともに、水素社会の先駆けとなるモデルを構築することを目的とする。
現状・課題
水素はカーボンニュートラルに向けた鍵であることから、安定かつ安価な供給を目指すとともに、需要を立ち上げるといった、需給一体の取組を進めることが必要。現状、水素は既存エネルギーよりも高コストであること、十分な供給体制が整備されていないことから、企業が水素をエネルギーとして導入するには至っていないため、導入促進が喫緊の課題。産業構成により、需要ポテンシャルや最適な利活用のあり方は需要地ごとに異なるものの、水素が他エネルギー源に対してコスト競争力がある形で供給されない限り自立できない。2030年までに水素コストの低減および水素導入量の拡大に向けて、水素需要の大きさや分布、製造源の競争力、既存インフラの活用可否等のFSや実証を継続して実施し、水素供給コストが最小となる最適な水素サプライチェーン構築を促していく必要がある。
事業の概要
(1)水素製造・利活用ポテンシャル調査/再エネ等の地域資源を活用した水素の製造、貯蔵、運搬、利活用の各設備や、それらをつなぐインフラネットワークの整備を通じ、地域特性に応じて様々な需給を組み合わせた地域水素サプライチェーンのモデルについて、将来の経済性等についてのデータ取得を通じた、定量的な調査研究を支援する。//(2)地域モデル構築技術開発/再エネ等の地域資源を活用してオンサイトで水素を製造し、地域の多様な需要(熱利用、発電、モビリティ、産業、業務、家庭等)で利用する自立分散型、地産地消型モデルの構築に向けた実証等を支援する。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 62.0億円 | - |
| 2024年度 | 59.0億円 | 71.0億円 |
| 2023年度 | 60.0億円 | 56.6億円 |
| 2022年度 | 73.0億円 | 69.2億円 |
| 2021年度 | 73.0億円 | 65.2億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|---|
| 特別会計 | 62.0億円 |
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A(国)新エネルギー・産業技術総合開発機構
71.0億円
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメント業務
配分先ブロック Bユーシーシー上島珈琲株式会社ほか
30.5億円
研究開発・調査等
ユーシーシー上島珈琲株式会社
東京電力エナジーパートナー株式会社
株式会社神戸製鋼所
戸田工業株式会社
ENEOS株式会社
株式会社デンソー
エア・ウォーター株式会社
北海道三笠市
沖縄電力株式会社
株式会社巴商会
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)5.7億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
配分先ブロック D国立大学法人九州大学ほか
6,400万円
研究開発・調査等
国立大学法人九州大学
国立大学法人横浜国立大学
西日本プラント工業株式会社
地熱技術開発株式会社
エア・ウォーター株式会社
株式会社メイチュー
株式会社りゅうせき
国立研究開発法人海洋研究開発機構
東邦ガスエナジーエンジニアリング株式会社
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)20万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
配分先ブロック C株式会社アイシンほか
1.7億円
研究開発・調査等
株式会社アイシン
川崎重工業株式会社
株式会社神戸製鋼所
配分先ブロック E日本特殊陶業株式会社ほか
5,260万円
研究開発・調査等
日本特殊陶業株式会社
国立大学法人九州大学
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
本事業を総括し、その後の事業に活用すること
事業所管部局による点検・改善
個別のテーマについては、NEDOで設けられている外部有識者評価や定期的に開催する進捗報告会を活用し、進捗の把握、予算配分やテーマの重点化/絞り込み等のマネジメントを行っている。また、事業全体の運用、採択の方針等についても、採択事業の実施状況等を踏まえてNEDOと協議し、適時見直しを行っている。 具体的には、アクティビティのうち、(イ)水素製造・利活用ポテンシャル調査(令和6年度末時点で累計45件を採択)において、事業開始当初は、国内における水素の利活用モデル構築に向けて、地域や産業の特性に応じた幅広いポテンシャルを見出す必要があったため、委託事業として多くの案件(令和3年度に28件)を採択したが、令和4年度以降は採択件数を絞り、調査1件あたりの上限額の見直しも行った(6,000万円→3,000万円)。令和5年度以降は、調査で見出したポテンシャルを社会に実装するため、事業者に対して、提案時に実証に向けた具体化計画の提出を求めるとともに、事業者主体の技術開発・実証化の検討に向けた調査として、支援形態を委託から助成に切り替えた。 アクティビティのうち、(ロ)地域モデル構築技術開発(令和6年度末時点で累計20件を採択)においては、事業開始当初、補助率は一律2/3以内としていたが、令和5年度以降、メーカーが主体となった機器の技術開発に関する実証については1/2以内に見直した。また、複数の採択事業において、有識者審査で事業費や実施項目の見直しが行われており、採択後であっても事業実施内容を精査できる体制が整っている。 世界規模でカーボンニュートラルに向けた動きが活発化する中で、水素等への注目度は高まっているものの、水素市場の立ち上がりは不透明な部分もあり、現時点で商用化されたサプライチェーンは存在しない。このような状況下で、国の支援なしに事業者が主体となって研究開発要素の大きい事業を行うのはリスクが高い。本事業は、規模にとらわれずに、地域特性に応じて、技術開発と需要側(水素利活用先)を組み合わせた実証を行うことが特徴であり、水素の普及拡大を加速させるため、引き続き実施が必要である。実証にあたっては、事前のポテンシャル調査も必要であるため、調査事業及び技術開発・実証事業という2本立てのアクティビティは適切であると考える。
改善の方向性
調査事業の実施形態について、事業開始当初は、多様な水素のポテンシャルを見出すための委託事業としていたが、2023年度に、国主体ではなく、事業者の実証化・事業化に繫がる案件を支援するための助成事業に見直した。実証事業は、これまで採択した20件中、18件が2025年度も実証中であり、成果・課題の洗い出しに向けた動きが加速することが想定される。本事業はNEDO交付金事業であるが、各案件の進捗報告等の機会に原課も積極的に関与して連携を密にし、成果取得への確度を高める。
外部有識者による点検
アウトプットと長期アウトカムとの関連が見えない発現経路がある。(イ)は(ロ)の準備であるならば、(イ)はアクティビティとして整理してもよいのではないか。
所見を踏まえた改善点・反映状況
外部有識者による所見を踏まえ、活動・成果目標等のつながりを修正した(調査事業は実証件数拡大のアウトプットにつながるアクティビティであると整理)。
成果指標・目標値・実績値
実証事業により以下について明らかにする。・新たなモデルの有用性、経済性・他地域・業界内等への展開可能性・技術課題及び解決手段
測定指標:実証が完了した事業における・新たなモデルの有用性、経済性・他地域・業界内等への展開可能性・技術課題及び解決手段
定量的な目標値・実績値は確認できません
実証終了後の実施技術の導入
測定指標:実証終了後に実施技術が導入された案件の割合[単位: %]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 100.0 | - | - |
2030年に水素導入量を最大300万トン/年
測定指標:水素導入量[単位: 万トン/年]
年度別データを表示(2020〜2030年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 200.0 | - | - |
| 2030年度 | 300.0 | - | - |
水素社会モデル構築実証事業の実施件数の拡大
測定指標:実証事業の実施件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 3.0 | 6.0 | 200.0 |
| 2022年度 | 9.0 | 10.0 | 111.11111 |
| 2023年度 | 15.0 | 18.0 | 120.0 |
| 2024年度 | 20.0 | 18.0 | 90.0 |
| 2025年度 | 20.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
プロジェクトマネジメント業務
プロジェクトマネジメント業務
71.0億円3費目 ▾
プロジェクトマネジメント業務
プロジェクトマネジメント業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 繰越 | 37.7億円 |
| 研究開発費 | 32.2億円 |
| 研究開発管理費 | 1.1億円 |
ユーシーシー上島珈琲株式会社
水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワークやまなしモデルの技術開発
5.7億円3費目 ▾
ユーシーシー上島珈琲株式会社
水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワークやまなしモデルの技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 機械装置等費 | 5.6億円 |
| 労務費 | 220万円 |
| その他経費 | 110万円 |
株式会社アイシン
工場/事業所の未利用低温排熱を活用したSOECによる水素製造技術開発
1.2億円3費目 ▾
株式会社アイシン
工場/事業所の未利用低温排熱を活用したSOECによる水素製造技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 機械装置等費 | 5,560万円 |
| 委託費・共同研究費 | 5,260万円 |
| その他経費 | 850万円 |
日本特殊陶業株式会社
工場/事業所の未利用低温排熱を活用したSOECによる水素製造技術開発
4,410万円1費目 ▾
日本特殊陶業株式会社
工場/事業所の未利用低温排熱を活用したSOECによる水素製造技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| その他経費 | 4,410万円 |
国立大学法人九州大学
九州における余剰再エネ等ゼロエミ電源を用いた水素社会地域モデルの構築に向けた技術開発
3,090万円4費目 ▾
国立大学法人九州大学
九州における余剰再エネ等ゼロエミ電源を用いた水素社会地域モデルの構築に向けた技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 機械装置費 | 1,630万円 |
| 間接経費 | 710万円 |
| その他経費 | 460万円 |
| 労務費 | 290万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。