2025年度当初予算
2.7億円
2024年度執行: 2.5億円
事業の目的・概要
事業の目的
産業動物臨床及び家畜衛生行政に従事する産業動物獣医師は、地域において家畜の診療や飼養衛生管理の指導を担っており、家畜伝染病のまん延予防や食の安全の確保、畜産経営の競争力の向上による強い農林水産業の実現のために欠かせない存在である一方、地域によってはその確保が困難となっている。本事業は、修学資金の給付や臨床実習等の実施による獣医学生の就業誘導や、復職・転職支援などを通じて産業動物獣医師を確保するとともに、卒後研修やデジタル技術を活用した遠隔診療などにより獣医療提供体制を整備することを目的としている。
現状・課題
産業動物臨床及び家畜衛生行政に従事する産業動物分野の獣医師数は 60 歳以上の再雇用等で横ばいとなっているものの、地域によってはその確保が困難となっている。くわえて、獣医系大学の新卒獣医師のうち産業動物分野に就業する学生の割合は2割で推移している。このように、人員の確保が困難であることにより診療効率が低下し、一部地域では農家の求めに応じた診療を提供できない状態となっているほか、都道府県家畜保健衛生所による業務の一部を縮小しなければならない状況となっている。このため、診療効率の向上や産業動物獣医師の確保により地域の獣医療提供体制を整備する必要がある。
事業の概要
(1)獣医師養成確保修学資金給付事業/ 地域の産業動物獣医師を志す獣医学生や獣医系大学に入学する高校生等に対する修学資金の給付。/(2)臨床実習等支援事業/ 獣医学生を対象として、獣医系大学や都道府県の家畜衛生行政等と連携して産業動物に関する臨床実習や行政研修を実施。/(3)地域獣医療体制整備等支援事業/ 産業動物獣医師の確保に向けたセミナーや就業支援の実施、情報通信技術を活用した遠隔診療の推進、地域獣医療提供体制整備のための地域で必要な研修や情報収集等を支援。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 2.7億円 | - |
| 2024年度 | 2.5億円 | 2.5億円 |
| 2023年度 | 2.4億円 | 2.7億円 |
| 2022年度 | 2.6億円 | 2.4億円 |
| 2021年度 | 2.6億円 | 2.3億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック A公益社団法人中央畜産会ほか
1.7億円
(1)獣医師養成確保修学資金給付事業/地域の産業動物獣医師を志す獣医学生や獣医系大学に入学する高校生等に対して修学資金を給付(国公立大学の場合月額10万円、私立大学の場合月額18万円を限度とする)。
公益社団法人中央畜産会
公益社団法人熊本県畜産協会
公益社団法人大分県畜産協会
公益社団法人群馬県畜産協会
公益社団法人佐賀県畜産協会
公益社団法人愛媛県畜産協会
公益社団法人鹿児島県畜産協会
公益社団法人石川県獣医師会
公益社団法人島根県畜産振興協会
岩手県産業動物獣医師確保対策協議会
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)4,040万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック C獣医療提供体制整備推進協議会
4,680万円
(3)地域獣医療体制整備等支援事業/獣医師の能力向上や就業支援などのための卒後研修や女性獣医師等の職場復帰・再就職を支援するための研修会等、デジタル技術を活用した遠隔診療の推進に資する取組への支援を実施。
獣医療提供体制整備推進協議会
直接ブロック B家畜衛生対策推進協議会
3,440万円
(2)臨床実習等支援事業/獣医学生を対象として、獣医系大学や都道府県の家畜衛生行政等と連携して産業動物に関する臨床実習や行政研修を実施。
家畜衛生対策推進協議会
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
アウトプット、短期アウトカムともに継続して良好であり、引き続き事業の効果的・効率的な実施に努めていただきたい。
事業所管部局による点検・改善
・翌年度繰越し額を考慮した執行率について、2022年度は93%、2023年度は90%であったが、研修の計画的な実施や修学資金の年度途中における追加交付などの運営方法の工夫により、2024年度も91%と高水準を維持。・修学資金の給付を受けた学生の79%が産業動物分野に就業しており、効果が高いことから、都道府県からも事業の継続を望む声が強い。・産業動物に関する臨床実習や行政研修を受講した獣医学生の産業獣医分野への就業率について、研修内容の見直し等によって改善傾向にあるが、目標値には達していないためさらに効果を上げられるよう引き続き研修内容を見直していく必要。・獣医療提供体制整備は獣医師の数のみならず獣医師の質や業務の量・質・効率化の程度等によって決定されるものであり、定量的な評価を設定することは困難。
改善の方向性
・修学資金については、給付希望者が増加傾向にあり、事業実施主体の要望通りに給付できていない状況にあることから、効率的に給付を実施することで不要額が生じることのないよう、引き続き事業の着実な運営に努める。・各種研修については、産業動物分野への就業や産業動物獣医師の能力向上に資するものになるよう、引き続き受講者へのアンケ-トや受講後の調査などを実施し、内容の充実を図る。・デジタル技術を活用した遠隔診療について、場所を選ばない迅速な診療を可能とし、獣医療を受ける者のニーズに対応するとともに、獣医療提供の効率化に資するものとなるよう内容の検討を実施する。
成果指標・目標値・実績値
産業動物に関する臨床実習及び行政研修の受講者数の確保
測定指標:獣医学生の臨床実習及び行政研修受講者数[単位: 人]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 260.0 | 260.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 260.0 | 221.0 | 85.0 |
| 2024年度 | 260.0 | 254.0 | 97.69231 |
| 2025年度 | 260.0 | - | - |
| 2026年度 | 330.0 | - | - |
※ 2020〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
地域獣医療体制整備等支援事業における研修の受講者数の確保
測定指標:研修参加人数[単位: 人]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 1500.0 | 2378.0 | 158.53333 |
| 2023年度 | 1500.0 | 2889.0 | 192.6 |
| 2024年度 | 1500.0 | 1754.0 | 116.93333 |
| 2025年度 | 2000.0 | - | - |
| 2026年度 | 2500.0 | - | - |
※ 2021〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
業務効率の改善
測定指標:取組の結果、業務効率が改善されたと報告した主体の割合計算式:取組の結果、業務効率が改善されたと報告した主体の数/当該年度に優良な取組を実施した主体の数×100[単位: %]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 100.0 | 91.7 | 91.7 |
| 2025年度 | 100.0 | - | - |
飼育者や社会ニーズの把握・理解の向上
測定指標:-
定量的な目標値・実績値は確認できません
臨床実習及び行政研修による産業動物分野への就業意欲の向上
測定指標:計算式(%):産業動物獣医師・公務員獣医師への就業意欲が高まったまたは非常に高まったと回答した獣医学生÷臨床実習を受講した獣医学生×100[単位: %]
年度別データを表示(2024〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 80.0 | 87.9 | 109.875 |
| 2025年度 | 85.0 | - | - |
| 2026年度 | 85.0 | - | - |
| 2027年度 | 85.0 | - | - |
| 2028年度 | 85.0 | - | - |
※ 2020〜2028年度のデータあり(直近5年度を表示)
充実した研修の実施
測定指標:研修後のアンケートにおいて「ほとんど理解できた」または「ある程度理解できた」と回答した割合計算式(%):研修後のアンケートにおいて「ほとんど理解できた」または「ある程度理解できた」と回答した研修生÷研修参加者×100[単位: %]
年度別データを表示(2024〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 90.0 | 98.8 | 109.77778 |
| 2025年度 | 90.0 | - | - |
| 2026年度 | 90.0 | - | - |
| 2027年度 | 95.0 | - | - |
| 2028年度 | 95.0 | - | - |
※ 2021〜2028年度のデータあり(直近5年度を表示)
修学資金の給付を受けた学生の産業動物分野への就業
測定指標:計算式(%):産業動物分野へ就業した者÷修学資金給付を受けながら当該年度に卒業した学生×100[単位: %]
年度別データを表示(2026〜2030年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 80.0 | - | - |
| 2027年度 | 80.0 | - | - |
| 2028年度 | 80.0 | - | - |
| 2029年度 | 80.0 | - | - |
| 2030年度 | 80.0 | - | - |
※ 2020〜2030年度のデータあり(直近5年度を表示)
臨床実習及び行政研修を受講した学生の産業動物分野への就業
測定指標:計算式(%):産業動物分野へ就業した受講獣医学生÷当該年度に卒業した受講獣医学生×100[単位: %]
年度別データを表示(2026〜2030年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 50.0 | - | - |
| 2027年度 | 50.0 | - | - |
| 2028年度 | 50.0 | - | - |
| 2029年度 | 50.0 | - | - |
| 2030年度 | 50.0 | - | - |
※ 2020〜2030年度のデータあり(直近5年度を表示)
獣医療提供体制の整備
測定指標:社会のニーズの把握や飼育者の理解向上、遠隔診療等を活用した優良な取組の実施や地域ニーズに対応した研修の実施等により整備された適切な獣医療提供体制
定量的な目標値・実績値は確認できません
修学資金の給付
測定指標:修学資金の新規給付者数[単位: 人]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 40.0 | 35.0 | 87.5 |
| 2023年度 | 40.0 | 30.0 | 75.0 |
| 2024年度 | 40.0 | 40.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 40.0 | - | - |
| 2026年度 | 40.0 | - | - |
※ 2020〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
獣医学生への臨床実習及び行政研修の開催
測定指標:臨床実習及び行政研修開催箇所数[単位: 箇所]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 56.0 | 56.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 58.0 | 59.0 | 101.72414 |
| 2024年度 | 60.0 | 60.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 60.0 | - | - |
| 2026年度 | 60.0 | - | - |
※ 2020〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
地域獣医療体制整備等支援事業における研修の開催
測定指標:研修開催箇所数[単位: 箇所]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 30.0 | 51.0 | 170.0 |
| 2023年度 | 30.0 | 49.0 | 163.33333 |
| 2024年度 | 30.0 | 34.0 | 113.33333 |
| 2025年度 | 35.0 | - | - |
| 2026年度 | 50.0 | - | - |
遠隔診療等を活用した優良な取組への支援を実施
測定指標:優良な取組を実施する主体の数[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 18.0 | 18.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 9.0 | 11.0 | 122.22222 |
| 2025年度 | 24.0 | - | - |
遠隔診療の導入による獣医療提供体制の効率化が円滑に進むよう、実態調査等を実施して取り組むべき点の洗い出し、必要な施策の可視化や優先順位付けを行い必要な取組を実施【令和8年度~】
測定指標:情報収集件数[単位: 件]
年度別データを表示(2025〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
| 2026年度 | 100.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)4件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
公益社団法人中央畜産会
産業動物獣医師を志す高校生等を対象に修学資金を給付
5,480万円8費目 ▾
公益社団法人中央畜産会
産業動物獣医師を志す高校生等を対象に修学資金を給付
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 修学資金給付 | 4,790万円 |
| 技術指導費 | 450万円 |
| 発送配達費 | 90万円 |
| 賃借料 | 80万円 |
| 印刷製本費 | 60万円 |
| 通信運搬費 | 10万円 |
| 現地指導旅費 | - |
| 消耗品費 | - |
家畜衛生対策推進協議会
獣医学生を対象として、産業動物に関する臨床実習や行政研修を実施
3,440万円10費目 ▾
家畜衛生対策推進協議会
獣医学生を対象として、産業動物に関する臨床実習や行政研修を実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 旅費 | 1,080万円 |
| 役務費 | 810万円 |
| 人件費 | 730万円 |
| 実習資材費 | 460万円 |
| 謝金 | 200万円 |
| 賃借料 | 60万円 |
| 印刷製本費 | 30万円 |
| 通信運搬費 | 30万円 |
| 保険料 | 30万円 |
| 消耗品費 | 10万円 |
獣医療提供体制整備推進協議会
デジタル技術を活用した遠隔診療の推進に資する取組への支援を実施
2,840万円8費目 ▾
獣医療提供体制整備推進協議会
デジタル技術を活用した遠隔診療の推進に資する取組への支援を実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 情報機器等購入費 | 1,360万円 |
| 人件費 | 710万円 |
| プログラム実施費 | 530万円 |
| 賃借料 | 170万円 |
| 旅費 | 60万円 |
| 謝金 | 10万円 |
| 通信運搬費 | - |
| 消耗品費 | - |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。