2025年度当初予算
3,940万円
2024年度執行: 5,260万円
事業の目的・概要
事業の目的
税関の使命の一つである「安全・安心な社会の実現」を図るべく、限られた人的資源のもとで効果的・効率的な取締りを実現する手段として、取締機器の研究等を通じて最新技術を活用・搭載した実用的な取締機器を開発し、税関への配備を目指すものである。
現状・課題
令和6年の不正薬物全体の摘発件数は1,020件(前年比24%増)、押収量は約2,579キロ(同6%減)となっており、初めて2年連続で2トンを超え、過去3番目を記録した。また、密輸形態別摘発実績では、国際郵便物の摘発件数が前年比約1.43倍と大幅に増加しており、我が国への不正薬物の流入が極めて深刻な状況となっている。また、金の密輸も、近年増加傾向にあり、更なる対策が喫緊の課題となっている。/こうした状況を踏まえ、巧妙化・多様化する不正薬物等の国内への流入を阻止するには、限られた人的資源のもとで効果的・効率的な取締りを行うことが重要であり、最新技術を活用・搭載し、簡易的な操作によって短時間で検査可能な取締機器の配備が求められている。
事業の概要
本事業は、課題とする不正薬物の摘発状況等を含めた税関行政を巡る動向を踏まえ、有用な取締機器の研究等を行うものである。/実施内容は、①「X線CT装置の物質識別に関する調査研究」、②「AI映像解析による監視取締りに関する調査研究」、③「ミューオンを用いた取締機器に関する調査研究」、④「フェンタニルに対する取締機器の性能強化等に関する調査研究」、⑤「金密輸に対する取締機器に関する調査研究」の5つである。/①は令和2年度から、②は令和5年度から、④及び⑤は令和7年度から調査研究を実施し、③は令和8年度から調査研究を実施する予定である。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 3,940万円 | - |
| 2024年度 | 5,380万円 | 5,260万円 |
| 2023年度 | 5,320万円 | 3,940万円 |
| 2022年度 | 6,900万円 | 5,400万円 |
| 2021年度 | 6,900万円 | 4,300万円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック A東芝インフラシステムズ株式会社
2,910万円
取締機器等の調査・研究の実施費用
東芝インフラシステムズ株式会社
直接ブロック B富士通株式会社
1,670万円
取締機器等の調査・研究の実施費用
富士通株式会社
直接ブロック C株式会社 秋山商会
680万円
取締機器等の調査・研究に必要な物品の購入費用
株式会社秋山商会
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
外部有識者の所見を踏まえ、取締機器等の実用化へのロードマップや完成時期を長期アウトカムにおいて明らかにすること及び配置計画の概要をアウトカム指標とすることを検討する。また、引き続き、効果的・効率的な研究開発に向けて、新技術の開発等に関する高いアンテナで、広い範囲での情報収集に努める。
事業所管部局による点検・改善
・税関検査を効果的・効率的に実施するためには取締機器は必須であり、当該機器の開発等のためには調査研究が必要である。・調査研究は、一般競争契約(総合評価)を実施しており、透明性の確保はもとより、技術力及び価格面での競争性も確保している。・調査研究内容について外部専門家による評価を受けた結果、目標には至らなかった。
改善の方向性
・取締機器に係る調査研究については、技術力の情報収集等を行い一者応札を防ぎ、技術力及び価格面での競争性を確保する。・外部専門家による評価を踏まえ、これまでの取組内容を精査したうえで、事業者との新たな技術に関する協議や職員へのヒアリングを通じた実態把握等を行っていく。
外部有識者による点検
短期、中期アウトカムの設定は適正であると考えるが、長期アウトカムにおいては、実用化へのロードマップを明確にし、完成時期を明らかにすべきと考える。また、配備数までは明確にできないとしても、配置計画の概要も併せてアウトカム指標とすべきと考える。今後も効果的・効率的な研究開発に向けて、新技術の開発等に関する高いアンテナで、広い範囲での情報収集を行うこと。
所見を踏まえた改善点・反映状況
調査研究について、ロードマップを基に、想定完成時期を明確化した上で予算要求を実施した。また、効果的・効率的な研究開発に向けて、新技術等に関して高いアンテナで情報収集を行い、新技術に係る調査研究の予算要求を実施した。
成果指標・目標値・実績値
薬物探知機能の開発達成に向けた研究計画の達成状況
測定指標:外部専門家による薬物探知機能の開発・達成に係る評価(実施した各研究項目の進捗度合い)
定量的な目標値・実績値は確認できません
航空機旅客の効果的・効率的な取締りの実現に向けた支援システムの開発達成に向けた研究計画の達成状況
測定指標:外部専門家による支援システムの開発・達成状況に係る評価(実施した各研究項目の進捗度合い)
定量的な目標値・実績値は確認できません
ミューオンを用いた検査機器の実現可能性に係る調査研究計画の達成状況
測定指標:外部専門家による当該調査研究の達成状況に係る評価(実施した各研究項目の進捗度合い)
定量的な目標値・実績値は確認できません
X線CT装置から得られる貨物の密度、実効原子番号、形状等を活用し薬物を自動で識別する薬物探知機能の完成
測定指標:外部専門家による薬物探知機能の開発に係る評価(機能全体の開発度合い)
定量的な目標値・実績値は確認できません
監視カメラによる映像からAI等の先端技術を活用して監視取締りに有効な情報を発信することで、効果的・効率的な航空機旅客に係る監視取締りの実現に向けた支援システムの完成
測定指標:外部専門家による支援システムの開発に係る評価(システム全体の開発度合い)
定量的な目標値・実績値は確認できません
薬物探知機能について、関税局・税関から取締機器として採用されることを目指す。(目標:令和8年度末)
測定指標:薬物探知機能の関税局・税関による取締機器としての採用の有無
定量的な目標値・実績値は確認できません
支援システムについて、関税局・税関から取締機器として採用されることを目指す。(目標:令和9年度末)
測定指標:支援システムの関税局・税関による取締機器としての採用の有無
定量的な目標値・実績値は確認できません
関税局・税関において検査機器に係る検討が行われる際、本調査研究結果が活用され、ミューオンを用いた検査機器の実際の研究開発に繋がることを目指す。(目標:令和10年度末)
測定指標:関税局・税関による検査機器としての実現可能性等に係る評価(ミューオンを用いた検査機器の研究開発に係るニーズの有無)
年度別データを表示(2028〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2028年度 | 10.0 | - | - |
検査機器の性能強化を目指す。また、本調査研究の結果、新たに検査機器として活用可能とされた機器が、関税局・税関から採用されることを目指す。(目標:令和8年度末)
測定指標:検査機器の性能強化の有無及び本調査研究に係る新たな検査機器の関税局・税関による採用の有無
定量的な目標値・実績値は確認できません
評価検証において優良な結果となった取締機器について、関税局・税関から取締機器として採用されることを目指す。(目標:令和8年度末)
測定指標:関税局・税関による取締機器としての採用の有無
定量的な目標値・実績値は確認できません
X線CT装置から得られる貨物の密度、実効原子番号、形状等を活用し薬物を自動で識別する薬物探知機能の研究を実施
測定指標:実施した研究項目数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 3.0 | 3.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 6.0 | - | - |
AI等の先端技術を活用した効果的・効率的な航空機旅客の監視取締りの実現に向けた調査・研究を実施
測定指標:実施した研究項目数[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 3.0 | 3.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 4.0 | - | - |
| 2026年度 | 3.0 | - | - |
ミューオンを用いた検査機器の実現可能性に係る調査研究を実施
測定指標:実施した研究項目数[単位: 件]
年度別データを表示(2025〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
| 2026年度 | 3.0 | - | - |
国内流入が懸念される薬物に対する検査機器の性能強化及び新たな検査機器の調査研究を実施
測定指標:実施した研究等項目数[単位: 件]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 4.0 | - | - |
金密輸対策に有効な取締機器の調査研究を実施
測定指標:実施した研究項目数[単位: 件]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 1.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)5件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
東芝インフラシステムズ株式会社
X線CT装置の不正薬物探知機能に関する調査研究
2,310万円1費目 ▾
東芝インフラシステムズ株式会社
X線CT装置の不正薬物探知機能に関する調査研究
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 役務費 | 2,310万円 |
富士通株式会社
AI映像解析による監視取締りに関する調査研究
1,670万円1費目 ▾
富士通株式会社
AI映像解析による監視取締りに関する調査研究
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 役務費 | 1,670万円 |
株式会社秋山商会
ネットワークカメラ等の購入
680万円1費目 ▾
株式会社秋山商会
ネットワークカメラ等の購入
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 物品購入費 | 680万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。